ブログ生活の不思議

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「若人もすなるブログといふものを、年寄りもしてみむとて、するなり」今年7月に始めたブログ生活の心境を一行で表わせばこんなところであろうか。始めてみて驚いた。電子計算機に保存される容量が日に日に増え続けるであろうに、お金を一切払わなくて良いのである。しかも毎日写真まで載せて良いことになっている。何かあったときのために、時々自分の機械の上にバックアップをとっている。しかしある日、天変地異か何かでサーバー上のファイルが全部消えてなくなっても、もともとタダで使わせてもらっている領域であるから文句を言う筋合いのものではないとも思っている。次に驚いたことは専門的知識が全く無くとも自由に書き込めるように用意されていることである。僕はデザインに凝らず文章だけ伝われば良いと思い、簡素なデザインにしているが、凝りたい人には色々な道具も用意されているようである。ブログを始めるにはそれなりの技術的基礎勉強がいるであろうと思っていた僕にはこれは意外であった。ブログを始めると自分のプライバシーが脅かされるのではないかと案ずる気持ちもあった。数多の女性を遍歴してしまうかもしれない可能性を夢見ていた若い頃と違って、もはやそのようなことも起こりえない現実を見れば、はたして自分の守るべきプライバシーとは何であるのか、とも自分に問いかけてみる。小さい子供は何かを見つけると「ママ、見て」と振り返る。人間とは何かを見たり聞いたり感じたりすると、それを発信しないではいられない生き物である。それを素直にブログ上に表わしてみることも良いではないか、と思った。書くことで傷つくこともあるが慰められることも大きい。そうしてそのような生活を始めてみると、今度はこれまでにない精神の高揚を感じた。生活の質が変わった。それはやはり自分の文章が現在進行形で誰かの目に触れてしまう可能性から来る高揚である。暮らしの中に浸透する電子計算機社会の到来をこれまで否定的にのみ感じていたが、そんな社会には大きな希望もあるのではないかと、ブログ生活を始めて思った。これが行く年2007年(平成19年)への僕の感想である。今年は時間に恵まれていた。来年はどうなるであろうか。できるだけブログをつけたいと思うが忙しい年の幕開けになりそうな気がする。何人か僕のブログを読んでくださる方々、コメントを下さった方々に、お礼を申し上げます。お陰で僕も元気に2008年に向かいます。