英語とスウェーデン語

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スウェーデンは良く英語の通じる国である。若い人に英語で話しかけて通じないことは殆ど無い。スウェーデンに来て初めのうちは仕事はすべて英語でやっていた。仕事のメンバーが色々な国から集まっていたこともあり、そうするのが当然であると思っていた。いつまでここにいられるのかも分からなかった。自分のような英語もろくにできない人間がその手当てもせずにスウェーデン語までも学ぶのは高望みではないかという思いがあった。短いプロジェクトの合間に語学力の向上を図るなら、むしろ英語の能力を高めねばならないのではないかと思った。それで、ほんのしばらくであるが、スウェーデン人のための英語コースに通ったことがある。スウェーデンに来たらスウェーデン語を学ぶのが普通の人の感覚であるが、僕の置かれた状況では、スウェーデンに来てから英語を学ぶことで語学学習が始まったのである。英作文を訂正されることもあった。「こういう間違いが、あなたたちスウェーデン語を話す人たちに共通する典型的な間違いなのですよ」と指摘されることがあった。この指摘は示唆的であった。英語圏外の人がやってしまう共通の間違いといってしまえばそうなのかもしれないが、ことによると、スウェーデン語の言語的背景と日本語の言語的背景とには何か似通った思考パターンがあるのではないかと思い当たる始まりであったからである。思い当たることを見つけたらその都度、ブログにもこのような発見を記して行きたいと思う。「外国語を知らぬものは自国語をも知らない」という僕には大変耳の痛い言葉もあることだから。