ノンフィクションと僕

火 旧暦11月16日 友引 癸巳 三碧木星 Juldagen V52 21504日目 2.7℃

二日ほど前、柳田邦男氏のことを調べようとした動機は、ノンフィクションの全集について知りたかったからである。インターネットに付き合うようになって、随分本から遠ざかってしまった。これではいけないと思い、本への回帰を今後の目標にしている。それもどちらかといえば小説よりはノンフィクションを読みたい。何年か前にある本の巻末に昭和時代の流れと各時代のノンフィクションを結びつけるような一覧表を見たことがある。それはただ単にノンフィクションを時代別に羅列したというより、その表の作成そのものが、並々ならぬ努力の末に出来上がったものに違いない、という印象を与えられて感動を呼ぶものであった。ノンフィクションをレビューするなら、この表の案内に従うのが最も良かろうと、その時、思ったのである。その表を作成した人が、もし僕の記憶が正しければ、柳田邦夫氏であった。どの本の巻末であったか、もう一度見たいと思ってインターネットをサーベイしてみたが出てこなかった。

これまでに読んだ数少ない本の中から、最も僕の人生に影響を与えてくれたノンフィクションを、影響の高かった順に6冊挙げておく。繰り返し読みたい本でもある。来年はまた変わるかもしれないので、年末に近い今日、自分へのメモとして残しておきたい。

第1位 吉田 満  戦艦大和ノ最期

第2位 藤原てい  流れる星は生きている

第3位 柳田邦男  犠牲 サクリファイス

第4位 石光真人  ある明治人の記録ー会津人柴五郎の遺書

第5位 新田次郎  聖職の碑

第6位 大庭みな子 津田梅子