昭和は遠く

土 旧暦10月29日 友引 丙子 四緑木星 Virginia V49 21487日目 2.5℃

また12月8日が来た。大東亜戦争に突入した日である。昭和とはいかなる時代であったのかと時々思う。時代が平成になってから、時々、頭の中で元号を昭和に置き換えてみて、昭和という時間の長さを平成の世に実時間で追体験したいと思うことがある。が、毎日そのような空想も出来ない。今日のように戦争に係わる記念日が来ると、また昭和を思うのである。真珠湾攻撃は16年12月。アッツ島玉砕が17年5月。ミッドウエー海戦が17年6月。山本五十六戦死が18年4月。19年12月の今は日本本土への空襲が熾烈化した頃であるか。長い戦争である。赤紙の来ない時代の僕らはどれだけ幸せであることか。指導者ももちろん悪かったが、日本国民が全体として衆愚であったと言わざるを得ない。衆愚の条件は情報の不足である。現代のようにインターネットを通じて情報が氾濫する時代、個人が自分の考えを自由に発信できる時代にあってもなお、衆愚は起こりえるであろうか。むしろウエブ時代は民衆を衆愚から救ってくれる時代ではあるまいかと、僕は密かな期待を抱いている。