野口英世記念館

月 旧暦10月3日 赤口 庚戌 五黄土星 Konrad, Kurt V46 21461日目

白河の関を越えて北上することは、昔の旅人にとっては感慨深いものがあったであろうと思う。

都をば 霞とともに たちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関

能因法師以来多くのうたに読まれ続けてきた土地まで来たという感慨である。しかし今では新幹線の中でうとうとしているうちにその近くを通り過ぎてしまう。それでも東北本線常磐線を北上して旅する頻度は割と高いが、磐越東線磐越西線を利用する機会は僕にはこれまでなかった。福島県は南北に移動しやすいが東西に移動しにくい地域であるともいえる。天気予報の区分も、一番海寄りを「浜通り小名浜)」、一番内陸部を「会津(若松)」、その中間を「中通り(福島)」という風に分けている。その会津方面に旅して、今日は猪苗代まで来た。東西に移動しにくい土地柄であることが、この地方の特色を保存するのに役立っているような気がする。野口英世記念館に行ってみた。猪苗代湖のすぐほとりにある。野口英世はあの時代にあって本当に偉大な国際的な科学者であったなと思う。現代の日本人は昔に比べればよく英語が通じるようになっているが、真の国際性とは何かと問われているような気がした。