漱石の愉しみ

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昨日漱石のことを書いたら、今日の郵便受けには漱石の羊羹が入っていた。送り主は仙台の人。東北大学の先生の奥さんと同居人が友達であるので、その先生とも親しくさせていただいている。東北大学創立100周年記念に「漱石文庫」に似せた羊羹ができたらしく、あれこれに混ぜてそれを送ってくださった。同居人は甘いものに目が無いので、夕食後すぐに食べた。つられて僕も食べた。本のような装丁の箱の中に羊羹が入っている。本のタイトルは「吾輩は猫である」。このタイトルを英語に訳すると、きっと、"I am a cat." となるのであろう。日本語のタイトルでは、「吾輩は、エヘン、オホン」といばられて、その後に博士か大臣が来るのかなと思って待ち受けると、「猫である」と調子を外される。それで、ははん、これはユーモア小説であるな、と分かる。が、その味を外国語で出すのはむつかしいかもしれないなと思った。

羊羹と お茶で過ぎ行く 秋の夜