スウェーデンのNATO加盟がいよいよ大詰めを迎へるか

2024-01-24 (水)(令和6年甲辰)<旧暦 12 月 14 日>(先勝 丁亥 六白金星) Erika    第 4 週 第 27378 日

 

昨日、トルコ議会がスウェーデンNATO加盟を承認した。すると残る一国ハンガリーの政府もNATO加盟を支持すると発表した(日本経済新聞電子版による)。その政府の方針をハンガリー議会が承認すれば、いよいよスウェーデンNATOに加盟できることになる。スウェーデンが隣国フィンランドと共にNATO加盟の申請をしたのは2022年5月であった。この様な大事なことは、加盟を申請しさへればすぐに認められるものでないことはわかるが、なんといふ長い時間がかかったことだらう。フィンランドは約1年で加盟が認められたが、スウェーデンは今ようやく認められようとしてゐる。最近読んだ平家物語には、文覚が頼朝のために伊豆国から福原の都へ行き、後白河院から平家追討の院宣をいただいて帰って来るまでに8日しかかからなかったと書いてあったが、それとはえらい違ひだ。これまで、何度もスウェーデンNATOに今すぐにでも加盟できさうな雰囲気が伝へられながら、トルコやハンガリーは何かと理由をつけて、自分の国の損にならないように、その機会を最大限に利用すべく、スウェーデンの加盟に反対してきた。将来、NATO内部に不協和音が響かなければ良いがと思ふ。また一般論として、ロシアの脅威に対してNATOの軍備は行き過ぎではないかといふ気もする。国家間の暴力装置の均衡によって保たれる非戦は本当の平和ではない。ロシアとの粘り強い対話をもっと求めていってほしいと僕は願ってゐる。

少しの雪が降って気温はプラスで、路面はビシャビシャツルツル