ロシア機によるスウェーデンの領空侵犯

2022-04-01 (金)(令和4年壬寅)<旧暦 3 月 1 日>(先負 甲申 九紫火星)新月 Herald Hervor 第 13 週 第 26721 日

 

日経の昨日の記事にロシア機によるスウェーデン領空侵犯のことが取り上げられてゐた。日本から知らせてくださる方があって急いでチェックしたのだが、元のニュースはスウェーデンの民放TV4が報じたものであるといふ。それによると領空侵犯があったのは3月2日で、スウェーデン空軍がスクランブルを発して撮影した写真によると核兵器の搭載が疑はれるといふことであった。その記事を読んで、 3月10日に書いたブログに思ひあたった。スウェーデンの Magdalena Andersson 首相がその少し前に NATO に加盟しないことを明言したのである。今から思ふとその発表はやや唐突であった感じがするが、もしかして、ロシア機による領空侵犯の事件を踏まえての発言であったのなら、なんか分かるような気がする。もし本当に核兵器を搭載した爆撃機が領空侵犯を犯したのなら重要な事件であるが、それについては首相は触れられなかった。日本では例へば中国などの飛行機が領空侵犯すると「厳重抗議」を内外にアピールする傾向があるが、相手のすることにいちいち反応しない行き方もあるのではないかと思ふ。もちろん、それなりの対応は必要であるが、表向きは知らん顔をするのもひとつのやり方だと思ふ。すぐに「厳重抗議」を発表すると、乗らなくても良い土俵に乗ってしまふこともあるのではないか。相手の行為をおとなしく無視し続ければいつか本当にやられてしまふ恐れもないではないが、過剰に反応していがみ合ひが拡大する恐れの方が大きいと思ふ。スウェーデンの対応の仕方を見習ふべきと思ふ。

f:id:sveski:20220402043657j:plain

Nyköping の港。漁港ではないので干し網などはない。