病気になって思ふこと

木 旧暦 3 月 11 日 先勝 戊子 一白水星 Teresia Terese V17 25279 日目

病気といふほどの病気でもなくて、老齢化とともにただ体が弱るだけの話だと思ふのだが、それでも日本で何日か寝て過ごした時は色々の事を思った。忍耐力とは何だらうかとも思った。心のどこかには「自分は正しい」といふ思ひがあるが、それがあると、知らず知らずのうちに周囲を見る目が「上から目線」になっていく。普段はそのことに気づかずに生活してゐるのだが、自分が病気になると、その間違ひに気づくものだ。「側から見たら不幸に見える人も、本人にとってはさうではない」といふことも、何か実感として感じられる気もする。その様な意味で、ただ寝て過ごすだけの日々にもそれなりに得るところがあると思った。