「あした」と言ふ言葉

月 旧暦 9月 25 日 先負 甲辰 二黒土星 Kristian Krister V46 25115 日目

「時計台の鐘」といふ歌がある。僕の記憶では中学2年生の時に習った歌だ。その頃の音楽の授業は国語の授業を兼ねることがあって、歌を習ふ時に先生は歌詞の意味を教へてくださった。「きれいなあしたになりました」といふところで、この「あした」は朝の意味です、と教はった。確か中学3年生で習った「浜辺の歌」にも「あした浜辺をさまよへば」と出てくる。それ以来、「あした」を漢字で書くと、「明日」となる場合と「朝」となる場合があることを知った。夜が明けてめぐってくることを思へば、「明日」と「朝」とが同じ言葉でも違和感はない。これはスウェーデン語でも同じで、morgon といへば「朝」だし、i morgon といへば「明日」になる。英語でも in the morning と言ふと、「明日」をさす場合もあり得ると思ふ。tomorrow と言ふ言葉も、to + mor + row で真ん中の mor に朝の意味が隠れてゐる気がする。寝坊ばかりする僕ではあるが、「あした」と言ふ言葉の響きが好きだ。あしたは早く起きようか。