秋の掃除日

土 旧暦 9月 9 日 大安 戊子 九紫火星 上弦 Simon Simone V43 25099 日目

朝寝坊して、起きると 9 時。秋の掃除が始まる時間だ。同居人はすでに起きてゐたがのんびりとして、「こんな雨ですもの、掃除は当然中止ですよ」と断定的に言ふ。何もその様な連絡があった訳ではないのに、である。いつも従順で言ひくるめられる僕ではあるが、「そんな筈はないだらう」と反抗し、顔だけあらひ、朝食も取らずに外に出た。雨は時々強く降る。三々五々人が集まって枯葉集めや灌木の手入れが始まった。灌木の手入れは当事者の判断でやられてしまふので、「あそこまで切って欲しくなかった」と後で嘆く人もあった。僕はもっぱら集まった枯葉を袋に詰めてコンテナに運ぶことをした。大きな袋を背中に背負って運ぶと、雨水がズボンを伝って滴り落ちて、長靴に入り、靴下までビショビショになった。2時間ほどはそのままで作業を続けたが、寒くなりさうであったから、やめて家に入ってシャワー。12 時からは集会室でソーセージを挟んだパンやコーヒーなどが出る。僕は早めに作業をやめたから、それをもらひに行くのは気が引けたが、同居人は「行きませう」と誘ふ。後について集会室へ行くと、そこには人がたくさん集まって、全然作業をしなかった人も大勢、パンなどを食べてゐた。ちょっとバカバカしい気持ちと、変な安心感が交錯した。「あの人、作業もしてないのに食べてるわよ」などと言ふ人は皆無であることへの安心感である。妙に気楽だ。腹が減ってゐたから、ソーセージ付きパンにケチャップをうんとかけて3個も食べてしまった。