友あり、遠方より來たる

木 旧暦 閏5月13日 大安 甲午 六白金星 Esaias Jessika V27 24985 日目

島根県に出されてゐた大雨特別警報が解除されてどれほどもしないうちに、今度は福岡県、大分県に出た。日本のあちこちで局所的な大雨が降って、何人もの犠牲者を出した。一方にそんな状況があるのに、楽しいことをするのは申し訳ないのだが、昼過ぎに友だちの来訪を受け、一緒に近くを回った。3人の友だちは小松空港からレンタカーで来たので、一緒にあちこちを回ることができた。友だちとは、今年1月に亡くなった高倉一紀さんの友だちである。今回の旅は、その意味で、彼の追悼の旅でもある。日本の他の地域では大雨の被害が出てゐることが嘘の様に、暑い夏の陽射しとなった。ともかくも故郷のシンボル、丸岡城へ行った。子供の時と違って、安全のために、その欄干に出ることはできないのだが、その窓から吹き渡る風、四方の窓のそれぞれから一望に見下ろす小さな町の風景は、僕の子供時代の思ひ出を呼び起こすものであった。手紙の館にも寄った。それから本光院本多家歴代墓所称念寺新田義貞墓所中野重治生家跡、開高健記念石碑、豊原城趾などに足をのばした。するとその山中では何かがジャンプする様に森の中に逃げるのを見た。さてはイノシシかと疑ったが、逃げた先の遠くの木陰に垣間見える姿からは、それはニホンカモシカに違ひない様に見受けられた。夕方になったので、4人で芦原温泉へ行って一泊。尚、同居人は別な用事があったため別行動であった。