タンスの配置換へ

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会社生活をやめてからもう 3 年にもなるが、この間に心がけたことは決して趣味の充実などではなかった。なすべき第一のことは身の回りの整理整頓であった。趣味の充実など、それから後のことだと思った。整理整頓をすると言っても、そんなこと、普通の人は会社生活をしながらやるものだが、僕の場合はそれが現役中にはできなかった。酷い生活、能率の悪い生活をしてたものだなと今から振り返るとそんな風に思ふ。今の日本には働き方を変へようといふ動きがあって、それは誠に良いことと思ふ。人間は余暇ができれば整理整頓を考へるものだし、整理整頓ができれば、必然的に仕事の能率も上がるものだと思ふ。とそこまで書くと、いかにも自分は整理整頓の行き届いた人間の様に思はれてしまふが実はさうでない。毎日の時間が、暇は暇なりに過ぎていくので、実際は遅々として整理整頓が進まないのだ。ところが今日は、同居人の発案で、押入れにしまひこんであったタンスの置き場所を変へることになって、それをやり始めたら、整理整頓が一歩進んだ実感がわいた。今日みたいに毎日少しづつ身の回りの見直しができたら良いなと思ったことである。