トルーマン大統領の意外な一面

8月7日

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NHKスペシャル「決断なき原爆投下」を見た。トルーマン大統領の意外な一面を見た気がする。マンハッタン計画ルーズベルト大統領の命令のもとに極秘で進められたが、その様な恐ろしい計画のすすめられてゐたことは副大統領であったトルーマンにさへも知らされてゐなかった。1945年4月12日、原爆の完成を目前にしてルーズベルトは死去する。ニューメキシコ州アラモゴードに最初の核実験の閃光が轟いたのはその3ヶ月後の7月16日のことであった。この原爆の日本への投下許可を巡って、米軍部の独走とトルーマンの思惑との間にはかなりのズレがあった。トルーマンの思ひの中には、一般市民を原爆の巻き添へにさせてはならないといふ思ひがあったのである。僕らは大統領が単に「やめろ」と叫べばそれだけで原爆投下は中止できたのではないかと思ってしまふが、軍部の独走とはその様なものではないらしい。それは日本でも同じことで、天皇陛下がいくら平和的な解決への道をお探りなさっても、軍部の独走を止められなかったことと同じ様なことではなかったかと推察する。物事の表面だけ見てゐては人の心の内面まではわからないものだと思ふ。