広島宣言

木 旧暦 3月8日 仏滅 丙寅 六白金星 Tiburtius V15 24526 日目

広島平和記念公園を訪問したケリー国務長官は「世界中の誰もがこの記念館の力を見て感じるべきだ。」と述べた。アメリカの国務長官としては勇気ある発言だったと思ふ。世界中で核が拡散し、その危機が迫った昨今にあって、そのメッセージの力は大きいと思ふ。その一方でアメリカでは多くの人が「原爆は戦争を早く終はらせるために必要であった」と感じてゐるといふ。だが、戦争を早く終はらせる努力よりも百倍大事な努力は決して戦争を始めないことである。やってはいけない戦争を勝手に始めておいてから「これは早く終はらせるために必要なんだ」と主張しても虚しい響きが残るだけだ。戦争を始めた日本ももちろん悪いが、それを挑発して戦争をさせようと仕向けてやまなかったアメリカの責任も大きい。昔から日本では「喧嘩両成敗」と言って、喧嘩をしたものはその理非を問はず、双方とも均しく罰せられたものだった。オバマ大統領の広島訪問も実現するかもしれない。オバマ大統領は弱腰で、その所為で世界平和はむしろ後退したといふ意見をいふ人もあるが、僕はオバマ大統領を内心で高く評価してゐる。