灰の水曜日

水 旧暦 1月3日 先負 壬戌 五黄土星 Iris Askonsdagen V6 24462 日目

あまり実感がわかないのであるが、キリスト教では今日から断食の時期に入る。イエス・キリストの40日40夜の荒野の断食を思ひ起こすためか、毎年復活祭の前に断食の期間がある。それは必ず水曜日に始まり、6週間後の木曜日にあける。始まりの水曜日を Askonsdagen (Ash Wednesday) と言ひ、あけの木曜日は Skärtorsdagen (Maundy Thurseday) と呼ばれる。その翌日の金曜日は Långfredagen (Good Friday) となってそれから復活祭 Påsk (Easter) を迎へる。これがキリスト教の春である。断食の時期は早春賦の季節でもある。今日の水曜日は断食初日の Askonsdagen。ちなみにその前日、つまり、昨日は Fettisdagen (Shrove Tuesday) と呼ばれる。スウェーデンではこの日、断食に備へて Semlor といふケーキを食べる習慣がある(このことは例年書いてゐる)。大きなシュークリームみたいなケーキである。昨日同居人と一緒に買ひ物に行った時に Semlor の前で「今日はこの日だよ。買はなくていいかね?」と聞いたら「いらないでしょ」だって。家計を思ってのことか、僕の血糖値の高騰を心配してのことか。ともかくも昨日は Semlor を食べなかった。