文房具よ 永遠なれ

月 旧暦 12月23日 仏滅 癸丑 五黄土星 下弦 Max Maximilian V5 24453 日目

言葉は生き物である。新しい文明が新しい文物を携へてやって来るとそれを説明するために新語が生まれる。スマホだとかチャットだとかその典型ではないだらうか。これまでの言葉では説明しきれない新しい何かを説明するために新しい言葉が生まれるのであればそれはやむをえないとも思ふが、良い日本語が既にあるのに不必要に外国語を使ふ人もゐる。「買った」「もらった」のかはりに「ゲットした」などと言ふ。「手に入れた」「入手した」では語感があはないのかもしれないが、僕はその言葉を口にするにはちょっとためらひがある。日本語の一部が外来語に駆逐されさうな傾向がある中で、「文房具」は今も昔の言葉が生き残ってくれてありがたい。特に「房」に言葉の優雅さが隠れてゐる。更に、日本の文房具は断然使ひやすい。ボールペンしかり、消しゴムしかり、セロテープしかり。それで日本に行った時の買ひ物リストに文房具を忘れない様にしてゐる。文房具を英語ではステーショナリーといふが、一味違った日本製のステーショナリーだけを 特別にbunbogu と呼ぶことにして、bunbogu を karaoke や karate と同じく国際語にしてもらへないかなと思ふ。僕の机上にチャックを閉めればペンケースにもなり、持ち運びの出来るペン立てがある。これも日本製である。前回日本に行った時に日本の友達にもらったものである。