おもてなし

土 旧暦 6月24日 大安 丙辰 二黒土星 立秋 Silvia Sylvia Drottnings namnsdag V32 24287日目

今日は立秋。娘夫婦と向かうのご両親の計4名の来訪を受ける。6人が集まるのは年に1、2度である。どちらもストックホルムに住んでゐるので、僕らが伺ふことの方が多いのであるが、今日は来ていただくことになった。100キロ以上離れてゐるので遠いと言へば遠いのであるが、1時間余りで行くことができて、広い国土から見れば近接都市である。同居人は朝からお料理の用意をした。僕はお客様をもてなす様な料理は全くできないので、全て同居人に任せる。それで代はりに部屋や家の周りを綺麗にした。それもおもてなしのひとつの形と思ふ。世の中に料理のうまい男は沢山居る。料理がうまくなろうと思ったら何よりも食べることへの関心を持つことがまづ第一である。関心を持てば人生はもっと楽しくなるだろうと思ふが、自分ひとりになれば、いかに簡単に済ますかを思ってしまふ。いつであったか僕の尊敬する森先生はこんなことを言はれた。ひとりの時も自分が二人居ると思って、一方の自分がもう一方の自分に食べてもらふつもりで食事の用意をするのだと。含蓄のある言葉である。人は共同生活をすることでそれぞれの生活を豊かにできると改めて思ふ。狭い食卓を囲んでの6人のランチは楽しく過ごして、和風のお料理も好評であった。