ギリシャ危機

土 旧暦 5月19日 大安 辛巳 一白水星 Ulrika Ulla V27 24252日目

ギリシャ債務不履行に陥る恐れが顕在化して来た。これまでも欧州連合ギリシャに救ひの手を差し伸べて来た。その見返りとしてギリシャは財政緊縮策の受け入れを約束しなければならない。その状況はこれまでにも何度も繰り返されて来た。もし、ギリシャが財政緊縮策を受け入れることになると、年金生活者や若者は生活ができなくなると言って、反対意見が根強い。他方、受け入れなければギリシャは将来的に借金を返すことができない。チプラス首相は反対を押し通したいのだが、その結果として陥る状況に自信が持てなくて、遂に国民投票で決めることにしようと言ひ出した。そしてその投票がいよいよ明日に迫ったのである。民主主義とは民意に基づいて政策を決める素晴らしい方法ではあるのだけれども、この様な課題にぶつかった時に多数決で決めませうと言ふのは、もう、それを言ひ出した時点で負けである。財政緊縮策の受け入れに反対した場合、ギリシャはどこからも援助が得られなくなって、国が崩壊する。今でも既に銀行からお金が下ろせない状況に陥ってゐると聞く。これからカードで買ひ物もできないであらうし、実質的に国民が生活できなくなり、暴動の起こる恐れも大きい。一部の人たちの生活が苦しくなっても財政緊縮策を受け入れて欧州連合の援助に頼るしか方法が無いのではないかと僕は思ふ。欧州連合にとっても、「欧州はひとつ」のスローガン崩壊への端緒となり、欧州全体の危機になりかねない。日本は大丈夫だらうか。日本も巨大な負債を抱へる国である。国レベルで債務不履行に陥るとは、僕には想像がわかないが、きっととても恐ろしいことである。