選挙の結果

日 旧暦 10月23日 友引 己未 五黄土星 下弦 Sten Sixten 3 i advent V50 24050日目

選挙の結果は、自民党公明党の連立が圧勝した。政策と云ふものは、経済問題、国際問題、集団的自衛権をめぐる問題、原子力の是非などなど、解決すべき問題は多岐にわたってゐて、それぞれの課題で民意はそれぞれに別れると思ふが、「すべてまとめて我が方にお任せください」と主張する、各政党のいづれかひとつを選んで票を投じなければならないところに、選挙制度の難点がある。一見民主的に見えて、細かく見れば、本当の民主主義からは離れてゐる。例へば、経済面では支持したいが自衛権では支持したくない人があるとすれば、その様な細かい投票の仕方ができないために、先生に当てられても答が分からなくて黙り込んでしまふ生徒の様に、有権者は棄権するかもしれない。実際、今回の選挙では棄権した人が多かった。今回の選挙は、安倍首相の戦略としては効果的であったが、より長期的な歴史の視点からは必要の無い選挙であったかもしれない。表面的には民意を得た様な選挙結果になったが、不要な解散を敢行したことで、安倍首相の実質的信任度はむしろ低下したかも知れない。首相に変に自信をつけられるよりも、本当にこれで良いのかと常に振り返ることを忘れない首相であって欲しい。多様性の容認こそが平和のインデックスである。基本的には安定した政権であって欲しい思ひは一方にあるものの、その程度において、今回の選挙結果は気をつけなければならない面を孕んでゐると思ふ。