リューベックへ

水 旧暦 6月6日 大安 甲戌 八白土星 半夏生 Rosa Rosita V27 23884日目

ハンブルグと言ふ町は、観光客が居ようが居よまいがそんなことには一向にお構ひなしに動いてゐる。ホテルでエレベータを待つ間も惜しさうにキビキビと動くサラリーマンが居るし、カフェで朝食を注文しても観光客は目立たず、市民の邪魔にならない様にする。午前中は同居人と別行動をして少し市内中心部を散歩した。何台もの自転車が勢ひよく走るので、そのレーンから離れて歩いた。正午にハンブルグを後にしてリューベックに向かった。深い緑のトンネルの様な道をいくつも過ぎた。2時間ほどでリューベックに着いた。そこはハンブルグとは全く違った、こじんまりとした雰囲気の観光都市であった。散歩にはなかなか良い町であると思った。ドイツでは電子マネーやクレジットカードの普及が遅れてゐる様に見受けられた。どこでも現金払ひである上に、こちらから「下さい」と言はなければレシートをくれないので不便であった。スウェーデンでは僕は日常生活に現金を財布から取り出すことはまず無いので、この差は大きく感じた。夕方リューベックを出発してさらに東に向かった。ローストックを目指したのだが、少し早目に高速道路を降りて、ショッピング街で夕食を済ませてから運転を続けると、なかなかフェリー乗り場が見つからなかった。少しあせった。それでまた戻ってもう一度高速道路に乗った。結局フェリー乗り場には午後9時頃に着いたが、岸壁の待機駐車場で長く待たされた。乗船は午後11時になった。船は予定よりも随分遅れて出航した。明朝はスウェーデンのほぼ最南端の港、トレールボリに着く筈である。今日は長い一日であった。