もしも財政が破綻したら

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もしも日本の財政が破綻したら、僕らの生活が経済的に困るといふ程度に留まらない。それは東アジアの地政的な安定に波紋を投げかけずにはおくまい。尖閣付近で挑発を繰り返し軍事的に台頭著しい中国はさうなったら何を考へるか分からない。アメリカはシリアでもウクライナでもかつての湾岸戦争アフガニスタンの時の様には介入しなくなり、そのことでオバマ大統領の求心力は弱まってゐる。如何に日米安全保証条約が強固であったとしても、アメリカは経済的に相互依存する中国とのバランスの上でしか行動できない。日中が軍事衝突に至ってしまふおそれも皆無とは言へまい。かうして考へると日本の財政を守ることは世界平和のために非常に重要である。そして、日本の取るべき道は「集団的自衛権」の容認の方向に安易に走るのではなく、原爆を落とされた国にしか言へない平和への誓ひをいま一度強く世界に訴へるべきではないかと思ふのだが。