上意討ち

金 旧暦 10月6日 先負 戊寅 一白水星 Vendela V45 23649日目

ところでその新しく購入したブルーレイディスク再生機であるが、DVDも再生できることを予め調べた上で注文したのであるが、それでも実際に手持ちのディスクをかけてみるまでは安心できなかった。DVDディスクにも色々な種類があるからである。昨日も書いたが、本当は DVD-RAM の再生できる機種が欲しかったのであるが、ブルーレイディスク再生機でかつ DVD-RAMもかかる機種は長い時間をかけてネット上を探しまはったがつひに見つからなかった。それでそれは諦めた上で購入したのである。それでも買ったものが間違ってゐなかっただらうかとどこか心配である。買って一番最初にかけてみたディスクは「上意討ち」であった。人にいただいたままでまだ見てなかったDVDである。テレビ画面に三船敏郎のアップが現れた時はほっとした。その時ひとりだったこともあり、かかることが分かったついでにそのまま見始めた。ヘッドフォンをつけてテレビの前に座り込み、司葉子のアップが現れる頃にはかなりその世界に埋没してゐた。かれこれ半世紀近く前の映画であり、白黒であるが故か、かへってどの俳優も若かりし日の美とエネルギーとに満ちてゐる。音楽はかの武満徹。本当に優しい人が、時として、その普段の仕草からは思ひもよらないやうな、頑固なまでの行為に及ぶことがある。お家存続が絶対的な人生の目的とされてゐた時代にあって、その封建的秩序に抵抗して人間であることを主張する勇気に人は感動するのである。良い映画であると思った。