魅惑の北欧三都物語

金 旧暦 7月10日 仏滅 甲寅 四緑木星 Brynolf V33 23565日目

ひとり旅にはひとり旅の、二人の旅には二人の旅の、そしてグループ旅行にはまたそれなりの、それぞれ違った旅の味わいがあると思う。旅というものが、いつも「あゝ、面白かった」「あゝ、楽しかった」で終わるなら、それはそれで結構なことであるが、必ずしもそのような終わり方をしないこともある。旅に出れば、日常生活を抜け出して憩いの時を過ごすことが出来るであろうし、知らない町を歩いてみることで傷心が癒えることもあるだろう。けれども旅の終わりがいつでも幸福になれるとは限らない。そこにまた、旅の重さというものを感じ、人生の縮図を見るような感慨を持つこともあると思う。今回の旅では、「魅惑の北欧三都物語」と題して、ヘルシンキストックホルムコペンハーゲンを巡ったのであるが、旅の計画を立てた当の本人である僕が、旅を始めてすぐに体調を崩して苦戦を強いられた。せっかく日本から訪ねて来てくれた人たちに、一方で歓迎の意を表しながら、他方で鼻水鼻づまりに苦しんでいたのでは皆さんの楽しみに水を差してしまう。なるべく夜は早く休むようにしたことが、この数日、ブログを更新できなかった最大の理由である。せっかくの旅の体験を毎日書くことが出来なかったのは残念である。旅行中、日本から持参した風邪薬をいただくなどして、次第に体調を取り戻すことができた。日本の風邪薬は良く効く。ストックホルムへの船での移動も、コペンハーゲンへの飛行機での移動も何とか予定通りに進めることが出来て、最終日の今日、皆さんはコペンハーゲン空港からヘルシンキ経由で日本へ帰って行った。同居人と僕とは皆さんと空港で別れてから電車で自分の町に戻った。何日間か行動を共にしたことで、ご縁を大切にしたいと思っている気持を少しは形にできたかなと思っている。