死刑執行に思うこと

木 旧暦 1月12日 赤口 戊午 一白水星 Hilding V8 23389日目

日本で3人の死刑囚に対して死刑が執行されたというニュースを見た。法律では死刑確定から6ヶ月以内に刑を執行しなければならないことになっているらしいが、政権によって、あるいは法相の考え方によって、執行の時期に差があるようである。安倍政権の下での初めての刑の執行であった。死刑のある国というのはどうも文明度が低いような気がする。どんな凶悪なことをした犯人に対しても死刑は避けるべきではないかと僕は思う。罪を許してよいと言うことでは決してなくて、人間が人間を裁くことに抵抗があるのである。時代劇などでは、「天に代わって成敗してくれる」とかいうせりふを聞くことがあるが、ドラマではともかく、現実の世では人はそんなに簡単に普通の人が天の代理はできないものである。江戸時代から日本では果し合いの理由が親の敵であったりすると賞賛するような場合があり、息子が親の敵を取ろうとしない場合は腰抜けに思われる風潮がある。僕は日本にあるあの雰囲気だけは嫌いだ。ああいう風潮の伝統の上に死刑の容認があるのかもしれない。けれども、刑を重くすれば凶悪犯罪が減ると言うわけでもあるまい。本当に心からにくいものを撃とうとする時、もしかして自分もどこかで間違えていることは無いのかと振り返ってみることは大事と思う。