機中にて

火 旧暦 4月16日 先勝 丁酉 一白水星 Ingemar Gudmar Heliga trefaldignets dag V23 23128日目

何とか日本へ着いた。月曜日のフライトであったが飛行機は結構混んでいた。隣には中東系の若い男が座った。何人か連れがあるらしく、前後左右の席に分かれて座ったものたちの間で時々分からない言葉を話していた。僕の前に座った男はいきなり大きくシートを後ろに倒してくるものだから、うつむいて作業していた僕の頭は何度かその衝撃を受けた。アクションの前にちょっと後ろの様子をうかがうようなしぐさでもあれば違うのになと思った。僕はトイレがあいている間になるべく用を足しておくように心掛けている。ところが隣の男は長時間にわたって一向にトイレに立つ様子がないのですごいなと思った。日本が近くなってからどこか動きたさそうな気配を感じたので、トイレかなと思ってその男に目で尋ねた。男は表情を変えずにぎょろっとした目をなんとなくねばつかせてこちらに向けるのみであった。「エキスキューズミー」とも言わない。何だ違うのかと思ったが、しばらくしてそれがやはりトイレへ行きたいサインであったことを知った。シャイなのかもしれない。いろんな国にいろんな人がいるものだと思った。