最悪を想定すること

木 旧暦 閏3月27日 大安 戊寅 九紫火星 Rebecka Ruben Kristi himmelsfärds dag Norges nationaldag V20 23109日目

悪いことは考えないようにしたいが、危機管理とは最悪の場合を想定することから始まるわけだから、時には悪いことも考えて見なければなるまい。先の東日本大震災ではメールが大きな力を発揮した。これからの災害対策にもメールやネットは重要な道具になると思う。けれどももし、地球的な規模でネットが使えないような状況が起こったらどうなるだろう。人はたちまち孤立化する。「情報が無いぞ」と誰に向かって怒り叫んでも、それを聞いてくれる人はいない。交通システムも流通システムも金融システムも地球的な規模で回復不能なまでに麻痺したらそれは人類文明の崩壊に至ってしまう。あらゆる電子ファイルを永遠に読むことが出来なくなれば、せっせと書かれた人々の努力は無駄になるだろう。その時現代文明は何も残すことが出来ず、「石に刻みつけてでもこのことだけは書き残したい」と考えた古代の人間の記録の方法に負けてしまう。最悪の場合とはどこまでを想定すればよいのだろう。