クリスマスから13日目

金 旧暦12月13日 赤口 丙寅 三碧木星 小寒 Kasper Melker Baltsar Trettondedag jul V01 22977日目

クリスマスから13日目の今日はスウェーデンでは祝日である。元日が日曜日であると第1週の金曜日が休日になって3連休になる利点がある。日本では来週の月曜日が休日であるから明日から1日遅れの3連休である。今日のスウェーデンは良く晴れたが寒かった。同居人は朝早くから仕事に出かけた。僕はひとりでたまっていた雑用を済ませてから午後自転車で家を出た。昼の長さは少しずつ長くなりかけているはずであるが、今はまだまだ夜が長い。今日の1枚を撮るにも明るい数時間のうちに撮らねばならない。自転車を停めて写真を撮っていたら、補助車を押しながら上品なお婆さんが、白く凍った、つるつるに滑る横断歩道を注意深く渡ってこちらに近づいてきた。目があってどちらからともなく挨拶を交わした。少し話した後でお婆さんは背後の建物を指さして「この建物をあなたはどう思う?」と聞いて来た。どういう答を期待して質問してきたのだろうかを測りかねて、「奇麗でお金持ちしか住めないような立派な建物だけど、最近はこの町に随分住宅が増えましたね」くらいの返事をした。お婆さんの言うにはこういうことであった。「私はこの先に住んでいるけど、この辺はとても住みやすいですよ。私には娘があってね、建築家なの。実はこの建物も私の娘が設計したものなのよ。それでどう思うかって聞いたの」それならもう少しポジティブな返事をしてあげればよかったと思ったがもう遅い。自分の言葉で相手が喜ぼうが悲しもうが、ああいう時は変に斟酌せず、思ったことを素直にずばりと言って返事をするのがルールであると思った。これからの時代は日本でも同じと思う。今日の1枚はその建物の写真である。