東京駅野外博物館

日 旧暦10月11日 友引 乙丑 五黄土星 Sönd. e. Alla helgons dag Gustav Adolfsdagen V44 22915日目

スウェーデンでは Gustav Adolf の日である。今年は Alla helgons dag の翌日になった。あと2週間で Domsöndagen が来て、その翌週には Advent に入る。そうして Jul は駆け足でやって来る。この頃は日本にいることが多いものだから、スウェーデンの歳時記をまるでよそごとにしてしまっている。どうもいけないと思う。昨日は都内のホテルに泊まった。ちょうど今、同居人も日本に来ているので、昨夜会うことができた。同居人は八重洲のホテルに泊まっている。勇気を出して僕も一緒に泊まろうかと思ったが、予定を決めるのが遅かったせいでもう満室で、広い部屋への変更もきかなかった。結局僕は別のホテルに泊まることにした。それでも今朝は朝食を一緒に食べて、その後は二人で日曜の朝の都心を散歩した。京橋3丁目には大きな高層ビルが建築中で、その工事中の壁は京橋の歴史アルバムになっている。東京駅も今なお改築中である。その壁にも東京駅の歴史が詳細に展示されている。それはもう、単に展示されているというより立派な野外博物館であり、見学無料で良いのだろうかと思われるほど、手の込んだていねいな展示になっている。明治から平成までの歴史、その間に焼け野原になった東京の姿もあったが、今はそこからは誰にも想像することのできない見事な復興を遂げている。インターネットのおかげで、今は世界中どこにいてもどんな情報も得ることができるかもしれないが、建築中の駅舎を目前に見る東京駅博物館には迫力があった。これまでにここを何度も通過しているが、いつも時間に追われていて、こんなに充実した展示があることを知らずにいた。この先、首都が大災害に襲われたらどうなるのだろうという不安がよぎる一方で、休むことなく変貌を遂げる首都東京のエネルギーに感嘆せざるを得ない。同居人とはやがて別れて、僕は午後の飛行機で小松へ飛び、夕方、福井の旅館に入った。