韓国の大停電

金 旧暦8月19日 友引 甲戌 二黒土星 Dag Daga V37 22864日目

節電が叫ばれている日本で、この夏の電力ピークが何とか乗り切れたかと思っていた矢先に、韓国で大停電が起きた。予告なしに停電に踏み切ったというからすごい。電力需要が供給能力を上回ってしまう危険は、結構僕らの暮らしのすぐ隣に迫っていることを、はからずも実証した。東日本大震災以来、日本の電力は本当は供給能力が十分あるのに、あたかも無いように宣伝しているのはけしからんというような論調を聞くことがあったが、そうかなあと僕は同意できない思いでいた。今回の韓国の事件で僕はその思いをさらに強くした。僕は個人として生きる上では、便利さを暮らしの中に求めすぎてはいけないと思っている。居心地良くしては天来の力を心に受けることはできないと、思っている。毎日生きることが修行であると思っている。けれど、だからといって、皆がそうすれば社会に電気は要らないではないかということにはならない。社会としてはむしろ、湯水のように電気を使っても決して枯渇の恐れのない安定供給が保証された社会でなければならないのだ。それも質の良い電気だ。高調波やひずみを含まない理想の正弦曲線を描く電気でなければならない。高度な技術を駆使する産業の現場では、えてして、そのような電気が求められている。電気を見ればその国の文明度が分かる。