政治家いまむかし

火 旧暦8月16日 大安 辛未 五黄土星 Sture V37 22861日目

何かしゃべっては辞めていく大臣のなんと多いことかと思う。しゃべる方も不注意だが、不用意発言が飛び出してくるのを虎視眈々と待ち構えるばかりのマスコミ記者たちの態度もおかしい。ちょっとくらいの不用意発言があっても、小さいことをいちいち取り立てて問題にしない大きさがマスコミになければならない。マスコミ自身が国をネガティブにリードしていることを彼らは自覚しているだろうか。それはそれとしても、問題なのはやはり、大臣にまでなった人がその責任の重さをどれだけ自覚しているだろうかということである。普段から思っていることが、無意識にポロリと外に現れてしまうのが言葉の恐ろしさである。けれど、どうせやめていくなら、もっとスケールの大きいことを言ってやめてはどうか。昭和の頃までの大物政治家がテレビドラマに登場する時、そういう役をこなすことのできる役者は限られていたように思う。だが、どうだろう。今の政治家が将来、テレビドラマの中で登場する時には、普通の役者でたいてい役柄が間に合ってしまうのではないかという気もする。それはしかし、それだけ政治が民主的になったということかもしれないから、喜ぶべきことなのであろう。