お施餓鬼会

日 旧暦5月25日 大安 壬子 七赤金星 Rakel, Lea V25 22782日目

朝起きて、一番早いバスで自分の生まれた家に行ってみた。出発駅から終点まで、乗客は僕一人であった。バス停を降りた時、家に行く前に先にお墓に寄ってみようという気になって、故郷での作業はお墓詣りから始まった。しばらく来ていなかったので、お墓は荒れていた。両親やご先祖に対し申し訳ない気がして、ちょっと心をこめて掃除をした。その後でお御堂の方へ寄ってみると住職がいる。声をかけると今日はお施餓鬼の日であると言われた。それで、一度家へ帰ってから、お金を包んでまたお寺に行った。檀家の人たちが集まる場でもある。お施餓鬼会では、何人もの僧侶たちが声を合わせて読経したり、ぐるぐる回ったりするのだった。それが済んでから、法話があった。このころになると、眠くなって来て、ありがたいお話を伺いながら、どこか風に吹かれる心地して、ついつい居眠りをした。坊さんには申し訳ないが、まことの法悦これにあり、という感じで、耳に響く僧侶の声のその響きだけを味わった。家に帰ってから、簡単にお昼を済ませて、それからあらためて昼寝をした。クーラーはないけれど、風のわたる間の夏の昼寝ほど気持ちの良いものはない。ようやく目が覚めてから掃除をして、夕方、またバスで旅館に戻った。帰りは行きと違う路線のバスに乗った。するとバスがショッピングセンターに寄った時、若い人がたくさん乗り込んで来て賑わった。