空港内の思案橋

木 旧暦 3月9日 大安 壬寅 九紫火星 上弦 Allan Glenn V16 22353日目

アイスランドの火山噴火による影響で、日本からヨーロッパへ向かう便は数日間にわたって欠航になっていたが、昨日から各航空会社で運行が再開し、フィンランド航空でも今日から運航を始めた。僕が再予約してあったのは今日出発する便であったので、結果として、運行再開後一番早くスウェーデンへ帰ることができる次第となった。朝早く都心のホテルをチェックアウトして空港へ来て見ると、飛行機は出発の用意を整えているものの、状況によってヘルシンキ空港に到着できないことが予想されると言う。その時は他の町のどこかの空港に着くことになると言う。また、到着できたとしても、乗継便が欠航になることもあるという。それを承知の上で、状況に応じて乗客各人が、乗り継ぎに関わる一切のリスクを引き受けるのなら、この飛行機に乗って良いが、そのリスクを負うことの出来ない人は乗らないでくれ、という話である。大きな荷物を抱えて見知らぬ空港に降り立って、眠い目をこすりながら、混雑したバスや船を乗り継いでスウェーデンに帰らなければならない羽目になったらどうしよう。もう少し状況が安定するまで日本で待機した方が賢くはないだろうかと思案した。しかし、今日をスキップして次の予約を入れるなら、帰任は必ず5月以降になるだろう。もし、今日、首尾よくスウェーデンまで飛行機が飛ぶのなら、そういう機会があったのにみすみす逃して敬遠したとなると、後で男子の沽券に関わるような気もして、思案の末に、チェックインカウンターに進んだ。乗客の殆どは、ヨーロッパへ早く帰りたい人たちばかりで、いつもに比べて日本人乗客はぐっと少なかった。飛行機は無事にヘルシンキ空港に到着したが、ストックホルムへの乗継便が欠航になっていた。それでやむなくヘルシンキ空港近くのホテルに今夜は泊まることになった。部屋はフィンランド航空が用意してくれた。運がよければ明日の朝の飛行機でストックホルムに向かうことになる。