事業仕分け

月 旧暦 10月21日 赤口 丙戌 二黒土星 大雪 Angela Angelika V50 22217日目

政権交代が今年の日本の流行語に決まった。新政権は従来と違った予算の方針を打ち出して、このごろは事業仕分けとかいう作業を始め、これまでにも色々な分野で予算縮減を進めてきている。毛利さんが館長を努める日本科学未来館も予算を削減されている。およそ、日本の国はこれから先、文化を守るとか、科学の進歩に貢献するとか、そういうソフトウエア的な方面で抜きん出たものを育てなければ、国の存立が危うくなるのではないかと思うのだが、そういう方面の基礎となる事業の予算がどんどん削られている。子供の理科離れが進んでいるとも聞くが、はたして国民の生活を重要視する新政権に将来の日本の伸びる力を育てようという見識があるのだろうか。何の思慮もなくそろばんだけ弾いて、機械的に仕分けしているだけにしか見えない。研究者の良心と言うものは、与えられればそれに応えたいと一途に思うものだ。人々のそういう気持ちを最大限に引き出すことのできるような予算の組み方こそ将来の日本を作るものである。ここ数日、そういうことを思っていたら、今日は外山雄三中村紘子等の著名な文化人が、子どもたちに優れた舞台芸術を体験してもらう事業を廃止しないように訴えたというニュースを見た。同感である。