日本の終身雇用制

月 旧暦 7月19日 先勝 乙卯 三碧木星 白露 Regina Roy V37 22126日目

外国人が日本を見て、日本の終身雇用制が良いと言う人があるが、今の日本で、どこまで終身雇用制が保たれているか疑問である。昔は、課長といえば相当に偉かった役職であるが、今は、課長といっても昔ほど大した響きが無い。昔の課長は、部下ひとりひとりの家庭環境、家族構成もしっかり把握していて、人間的なつながり、公私にわたる信頼関係も、大きかったのであると思う。それは、干渉されすぎて煩わしいという一面を引きずったかもしれないが、日本の終身雇用制は、良いか悪いかは別にして、そのような上司とのメンタルな親近感とセットで続いた制度である。今はそこまで深入りすると、プライバシーを侵害されると感じる人もいるだろうし、課長の側でもそこまで立ち入るべきでないと考える方が一般的である。乾いた関係になって、それは良いことか悪いことか分からないけれども、現代のような関係のもとでは終身雇用制が崩壊するのもむべなるかなと思う。ただ、いつの時代でもまごころをこめた仕事が出来るかどうかは大事なポイントであると思う。