白鳥の歌

月 旧暦 8月15日 仏滅 壬午 三碧木星 白露 Alma Hulda V37 23952日目

久しぶりに音楽会へ行った。同居人は仕事が休みであったので、午後になって少し早目に Norrköping の町へ一緒に行った。時間の融通が利くのは年金生活者の特権で誠にありがたいと思ふ。ベトナム料理の食堂で早い夕食をとってゐたら隣の席に居た青年が片言日本語で話しかけて来た。それで少し話をした。日本の建築が好きで、日本に行った時に鉋や鑿などの大工道具を買って来たと言ふので驚いた。その青年はスウェーデンでも建築関係の仕事をしてゐるらしい。食事が済んでから音楽会の会場まで歩いた。今日のプログラムは Olle Persson のバリトンと Mats Jansson のピアノ。いつも息の合った名コンビの演奏会で、 シューベルト白鳥の歌 D957 を聞いた。レルシュタープの詩による歌曲とハイネの詩による歌曲、それに D965A の全14曲であったが、その他に Lars Johan Werle と Torbjörn Iwan Lundquist による20世紀終はり頃の歌曲も聞いた。帰り道は所々深い霧がかかってドライブに時間がかかった。さう言へば今日は白露、秋が深まった感じがする。雲の薄くなったところから中秋の名月のさす光を見た。満月は一日ずれて明日である。