「へ」と「に」の違い

月 旧暦 6月13日 赤口 庚辰 二黒土星 Tage V32 22091日目

「明日は学校へ行く」、「明日は学校に行く」。どちらも使うが、「へ」は方向を表わし、「に」は場所を表わす。だから、「今日は家に居た」と言うが、「今日は家へ居た」とは言わない。日本語は、表わそうとするものが場所であるのか、方向であるのか、形の上でしっかり区別したいと欲する言語である。これに比べれば、英語などは、「外へ行く」という場合も「外で食べる」という場合も "go out"、"eat out" のように out は形の上に区別が現れない。なんか淋しい気がする。ところがスウェーデン語になると、場所を表わす場合は "ute"(外で、外に)、 "hemma" (家で、家に)となるし、方向を表わす場合は "ut" (外へ)、"hem" (家へ)となって、ちゃんと区別があるのである。日本語のように便利な助詞の働きで、と言う訳には行かないけれども。日本人にとって英語よりもスウェーデン語の方が親しみやすいと感じることがあるのは、例えばこういうところで共通点を見出すことが出来るからでは無いだろうか。