医療過誤だろうか

土 旧暦 2月 11日 赤口 辛亥 三碧木星 Camilla V10 21942日目

Astrid Lindgren の名前を冠した小児科病院が Stockholm の一地区の Solna にある。Karolinska 病院の小児科病棟をそう呼ぶのかもしれない。一般に子供は病院に行きたがらないものであるが、病院の名前に Astrid Lindgren とついていれば、おや、行ってみたいと子供は思うかもしれないという心をつかんだ名前の付け方であろうか。この病院で、去年の9月に新生児が3ヶ月ほどもの月足らずで出てきてしまって、赤ちゃんは助からなかった。病院に過失があったのではないかと医師が逮捕されて新聞記事になった。最初に読んだ記事からは、全くの医師の過失ではないかとような感じを受けたのであるが、その後の記事では、脳があれほどひどく未熟のまま産まれて来た子に一体どんななすべき手当てがあったというのかという病院側の反論があった。出産は常にリスクを伴うものであろうと思う。高度な医学が発達した現代では、ややもすると、病院は命を助けてくれて当たり前のところ、というような過剰な期待が人々の心にあるかもしれない。世の中で何が当たり前であるのかという問いかけは、医療事故をなくすにはどうしたらよいかという課題と一緒に考えなければならない問題では無いかと思う。