出発の朝

金 旧暦 2月 10日 大安 庚戌 二黒土星 Ebba Ebbe V10 21941日目

目覚まし時計をかけておかなくても朝が来れば大抵ひとりでに目が覚める。それでつい、目覚まし時計をかけないまま寝ることが多い。昨夜もそうであった。すると今朝は遅くまで目が覚めなかった。前の晩に荷物をまとめる用意をある程度やっておいたのであるが、朝になってから使うものもある。結局、出発当日になってから荷物を作ることになる。その方が能率は良いが、今朝は時間が残り少なかったのでややあわてた。仕事の書類も大荷物。8時頃、何とか荷造りを完了した。はさみなどは結構最後まで使うものであるが、機内に持ち込むことが出来ない。こういう風にカバンの底の方にしまって構わないものとそうでないものとを区分けしながら作業をするのは、結構こみいった作業になる。こういう作業が得意な人もあるが僕はスローテンポで駄目である。一度しめたカバンを開けなおすことを何度も繰り返すのが常である。アパートを出たらその鍵を返す手続きもせねばならぬ。部屋に忘れ物が無いかの確認を一度きりで慎重にせねばならぬ。ちょっとした緊張の時である。外に出ると、昨日は啓蟄で暖かかったのであるが、今朝は冬に戻ったような冷たい雨であった。すぐにタクシーが止まってくれたので助かった。こうして今朝東京を後にした。ストックホルムに着いたのは日本時間では深夜1時頃である。同居人と娘とが空港で待っていた。