電源周波数

土 旧暦10月25日 仏滅 丙寅 七赤金星 小雪 Cecilia Sissela V47 21837日目

日本という国では、東日本は電源周波数が50Hz、西日本は60Hzになっている。お餅の切り方が東では四角で西では丸いのと同じように、これは東西の違いのひとつになっている。何故そうなったのか調べたことは無いが、多分当初は、電気をおこすこととその電気を消費することとが狭い地域内で閉じることを想定していたのではないかと思う。送電網が広がることを想定しなかったので、全国的にひとつの周波数で行こうという発想がなかったのかもしれない。僕らの若い頃は、LPレコードのプレーヤーも、東日本と西日本で違っていて、その間で引越しをする時は、ターンテーブルの内側に周波数の違いを補正するアダプターを入れ替えたものである。クォーツがまだ世に無かった頃は、交流電源の正弦波の山の数を数えて動く電気時計があって、停電の無い日本では割と精度良く動く時計であったが、これも、東日本用と西日本用とでは別であった。現代の電気製品で、どちらかの周波数でしか作動しない製品など無いのではないだろうか。電子レンジなども今では周波数を指定しなくても良くなっている。技術の進歩は身近な暮らしのあり方を変えるものであると思う。