江戸の越前おろしそば

火 旧暦9月2日 仏滅 癸酉 六白金星 Helge V40 21784日目

いつもは地下鉄で通う道を、今日は歩いて帰った。地下鉄を利用すると、乗車時間は短くとも、ホームから改札口までの距離が長かったり、地中深いところまでエスカレータで運ばれたり、乗換えがあったりで、出発地から目的地まで意外と時間がかかるものである。乗り換えありの3駅程度の距離であれば、その同じ区間を歩いてみてもかかる時間はそれほど違わない場合もある。暑い日は過ぎた。歩いてみようかと思って、仕事先のオフィスを出た。荷物は大きいし、小雨が降っていたが、構わずに歩いた。今夜は何を食べようかと思いながら歩いていると、信号を待つ間に、「越前おろしそば」と書かれた文字が目に入った。へー、こんなところに、という好奇心で、迷わずに入った。冷たいおそばと大根おろしとの組み合わせは何ともシンプルで僕は好きである。わがふるさとのおろしそばを食べさせてくれるこんなお店が東京にあるとは知らなかった。まさに「犬も歩けば棒に当たる」。当たったのが棒でなくておそばであったのは幸運であった。