公衆電話への郷愁

月 旧暦8月16日 大安 戊午 三碧木星 満月18:13JST Sigrid Siri V38 21769日目

携帯電話とはどこでも電話が出来ることが特徴であると思っていた。ところが、携帯電話を使い始めてみると、これをどこで使って良いのか、分からなくなった。電車の中は移動中であるから、この移動中の時間帯に電話が出来ればかなり能率が良いのであるが、それは禁じられている。食堂等でも禁止されているところが多い。そうなると、町を歩きながら電話をするしかない。それでも自分から電話をする場合はある程度落ち着いた場所を選んでから通話が出来るが、かかってきた場合はその内容がちょっと頭の中で整理しなければならないような話題であったりするとかなり苦しい。こうなって来ると、自分からかけるだけの機能を持った公衆電話が恋しい。公衆電話はボックスで囲まれてもいるから通話するのに落ち着く。昔は一般公衆電話から海外通話が出来なかった。たちの悪い人間が電話カードに手を加えて、カードの残度数が減らないように改造する例が多かったので、国際通話が不可能にされていたのである。ICカード電話機の時代もあったが、いつの間にか姿を消した。今では大抵の公衆電話機から国際通話が出来るようになっている。僕の提案はこうだ。私鉄各社は、通勤時間帯に女性専用車を設けているように、通話可能車両を設けて欲しい。移動中に電話をしたい人はその車両に移動して電話をする。利用者は自分の判断で節度ある小さな声のしゃべり方をするようにする。それがうるさいと思う人はその車両を避ければ良いのである。