Nyköpings Gästabud

水 旧暦5月29日 先負 癸卯 六白金星 Rosa Rosita V27 21692日目

僕らの住む町 Nyköping は Gästabud で有名である。Gästabud とは晩餐会のことであるが、ここでは町の歴史に残る1317年12月の晩餐会をさしている。当時の Birger 王は、弟のErik と Valdemar を晩餐会に招いて、食事の後でふたりを牢に幽閉してしまう。猜疑心の強い王は彼らの権力が強大化するのを恐れたのである。この話を題材にした劇が、毎年7月の毎夕、実際のお城を舞台に繰り広げられる。大きなテントの下の野外劇である。そしてこれがこの町の夏の風物詩になっている。最近はミュージカルとしてアレンジされていて、主だった役はプロの歌い手たちが演じる。年を追うごとに内容が充実してきているように感じられるが、残念なことに、今年がこの演劇が上演される最後の年になるそうである。それで今日は同居人と友達と見に行った。筋が良く分からなくても歌を聴いているだけでも楽しい。この催し物のなくなることを惜しむ人は多い。