心配のエネルギー

金 旧暦3月6日 友引 辛巳 三碧木星 Ulf, Ylva V15 21611日目

人間の精神活動のうち、祈りとは何であろうかと、思う時がある。日本人の多くの人は新年になると初詣に出かけたりするが、神社仏閣の前に願をかけることが祈りでもあるまい。何かひとつのことについて深く心配することを祈りと言うのではないかと僕は思う。何かを深く心配することによって災難を免れることってあるのではないかと思う。あんまり心配し過ぎて心を病んではいけないが、人間にとって適度の心配は必要な気がする。心配のエネルギーは偉大である。自分の人生で、心配する、という活動をいつから始めたか覚えていない。けれども、幼稚園で「どんぐりころころ」という童謡を習った時、お家に帰れなくなったどんぐりさんは、その後どうしたであろうかと、歌を歌うたびに心配でたまらなかった。心配という行為を自覚した最初であったかもしれない。大人にはたわいもないことであっても、子供には真剣な悩みであることもある。