METライブビューイング

月 旧暦3月2日 仏滅 丁丑  八白土星 Irma, Irmelin V15 21607日目

友達に誘われるままに、MET LIVE VIEWING を見に行った。MET LIVE VIEWING というのは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(メトとだけ言えば良いそうな)の公演を、インターネットで配信して、その数日後には、世界の主要都市の劇場でHD (High Definition)画像で見られるように企画されたものである。日本では、松竹系の劇場で見ることが出来る。あたかも自分がニューヨークに居るのと似たような体験が東京で出来て、オペラファンにはありがたい企画ということであった。見に行って、本当に素晴らしいと思った。映像であるが故に出すことの出来る効果、例えば、深い奥行きを出すのにじわりじわりとズームの機能を用いて視野を広げていく。それも音楽に合わせた絶妙のタイミングで画面が動くのである。歌手の表情なども手に取るように分かり、オペラグラスは不要である。何台ものカメラで違った角度から同じ対象が大きなスクリーンに映し出される。複数の画面を並べて、そのひとつには全景、隣にはトリスタンの表情、また、隣にはイゾルデの表情、といった具合で、それらが音楽にあわせてひとつになったり、分かれたりして、舞台の様子を実に効果的に見せている。そして、何より有難いのは、日本語字幕があることである。こうなると、僕のような人間には、本当のオペラを見るより遥かに入りやすいと思った。以下に今日見たプログラムの主なキャストを列記しておく。

  • Richard Wagner TRISTAN and ISOLDE (Saturday, March 22, 2008 (12:30 - 6:05 pm ET)
    • ISOLDE (Soprano): Deborah Voigt
    • TRISTAN (Tenor): Robert Dean Smith
    • BRANGÄNE (Mezzo-Soprano): Michelle DeYoung
    • KURWENAL (Baritone): Eike Wilm Schulte
    • KING MARKE (Bass): Matti Salminen
    • MELOT: Stephen Gaertner
    • Conductor: James Levine
    • Production: Dieter Dorn