40年間使った爪切り

木 旧暦10月20日 大安 丁卯 四緑木星 Sune V48 21478日目 2.3℃

身の回りの持ち物を僕たちはどれくらい長く持ち続けるであろうか。メガネは数年に一度は新しくする。靴や衣類やカバンもたいてい数年で入れ替わる。傘など数ヶ月の場合もある。ボールペンも使い捨てで数ヶ月。時々芯を入れ替える時もある。今のカメラはまだ1年使っただけである。高校に入学した時にお祝いにもらった腕時計はいつの間にか駄目になっていた。結婚した時に記念にもらった腕時計は、去年文字盤が腐食して動かなくなった。29年間使い続けたが日頃から手入れをすればもっと持ったであろう。その時計は世の中にクオーツが出始めたばかりの初期モデルで、月に20秒ほどしか狂わないのがうれしくて感動したのを覚えている。これなど、自分の持ち物の中では長く持った方である。しかし、長く持っているもののチャンピオンと言えば、爪切りである。高校を卒業して、ひとりで暮らすようになって、何気なく買った爪切りであるが、最近軸がぐらついて切れなくなった。そんなに大事にした訳でもないがなぜか買った日のことを今でも覚えている。実に40年にわたって使い続けた。僕のように何でもモノを長く持とうとする人間が増えると日本経済が停滞するかもしれないが、それでも僕はやはりモノを大事に使いたいと思う。