墓地にて

土 旧暦9月24日 友引 辛丑 五黄土星 文化の日 Hubert, Hugo Alla helgons dag V44 21452日目 2.8℃

日本では文化の日であるが、スウェーデンではアッラヘルゴンスダーグである。先祖をお迎えする日である。日本のお盆のような感じといおうか。毎年この時期は自分の身近で亡くなった人を静かに偲ぶことにしている。今日も夕方の7時頃、町の教会墓地に行ってみた。夕方の7時といえばまだ宵の口であるが今の季節ではもう深い夜の闇に包まれる。ちょっとこわい。けれども暗闇の中にろうそくの灯りがたくさんゆれて幻想的である。幾組もの家族連れの人達とすれ違う。お昼のうちにお参りする人も多いのであろうが、僕はこの幻想的な灯りに惹かれて夜の墓地を散歩する。広い墓地の一角に丸い池がある。その池の周りにたくさんのろうそくが並んでひときわ明るい。ミンネスルンドである。生前に自分のお墓を残すことを希望しなかった人達がそこに眠る。核家族化が進み、引越しする人の多い時代になって、各家がお墓をどのように管理していくかはどこの国でもこれからの課題である。ミンネスルンドなどひとつの合理的な解決方法かもしれない。生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり。お墓をどうしようかと悩むことなど一大事ではない。