令和8年熊本地震

7月28日午後4時半ごろ熊本で震度7といふ大地震があった。日を追って被害の大きさが明らかになりつつある。この地方は平成28年(2016年)にも大地震に襲はれた。その時は4月14日に震度7の地震、2日後により規模の大きい地震が発生し、やはり震度7を記録した。その時の記憶があるので、今回の地震でも数日以内に再び大きな揺れが襲って来るのではないかと、当地の人たちはどんなにか不安であらうかと思ふ。遠い知らない国で起きた災害ならば「お気の毒に」で済むけれども、国内で起きた災害に対しては社会全体で支へる体制が必要だと思ふ。これだけ頻繁に日本列島周辺に地殻変動が起きるといふことは、近い将来により大規模な地震が起きることも覚悟せねばならない。紀伊半島・四国沖の南海トラフではあと10年くらいでその断層が大きくずれ動くことが予想されてゐる。前回は1946年12月に同じことが起きて、マグニチュードは8,0であった。それは昭和南海地震と呼ばれ、震源地は潮岬南方沖であった。房総半島から九州にわたる広範囲に津波が及んだといふ。それは大地震だった割には大災害の印象が薄い気がする。当時は敗戦直後で日本列島が焦土と化して間もない時期であったから、その分、災害の規模としては小さくて済んだのかなと思ふ。それに比して今はどの地域でも文明が大進化を遂げてしまったから、災害はいやが上にも大規模化してしまふ。もし南海トラフ地震が起これば、それに誘発されて数年以内に富士山が噴火を起こす恐れも大きいといふ話だ。すると首都圏も危ないことになる。富士山が噴火したら首都圏では手の打ちようがないのではないかな。交通は全て遮断されるのでどこへも逃げられない。もともと日本はどこへ行っても安全な場所はない。各家庭で水や食料などの備蓄をしなさいとよく言はれるが、この頃の都会の狭い家に備蓄のためのスペースなどあるのかな。超高層マンションで電源が喪失したらどうなるのだらう。あまり恐ろしいことを言ふことは慎むべきかもしれない。だが、東京のような過度に人口の集中した町はそれ自体で既に危険だと思ふ。そのような町に住む人にとっては、具体的な防災対策を日常生活に取りいれ、それを持続するのはむつかしい気がする。

近くのスーパーからの帰り道