自転車屋さんで

月 旧暦 3 月 8 日 仏滅 乙酉 七赤金星 上弦 Georg Göran V17 25276 日目

しばらく日本に行ってゐたこともあり、春になってからまだ自転車に乗ってない。タイヤも冬用のままである。自転車屋さんへ行って夏のタイヤに替へてもらふべきなのだが、サドル下の支柱が錆びて、少し弱くなりかけてゐる。ぐらついたりはしないし、いきなりポキッといくことはないだらうと思ふけれども、若い頃から運動神経は鈍い方である。安全のためには、この際、自転車を買ひ替へた方が良いかもしれないと思って、相談に行った。が、ちょっと今日は他の用事もあったので自転車に乗らずに行ったのは良くなかった。店主に事情を話して、中古の自転車でも良いのだがあれば買ひたいと言ったら、中古の自転車は無いと言はれた。あまり新品の自転車を買ふ気持ちも薄いことを見抜いてか、店主は「その君の自転車はどれくらい危ないか見てやるから今度持っておいで」と言った。もしこれが日本のお店であるなら、一も二もなく、「こちらの新しい自転車をお勧めします」となるのだが、さうはならないところが面白い。振り返れば、この30年の間に僕は2台の自転車に乗った。うち1台は盗まれた。いづれスウェーデンに滞在した日本人が引き上げる時に、別れ際に「あげるよ」と言はれて「ありがたうございます」といただいたものである。僕はこれまで結構自転車に乗る方であったのだが、特に冬など、だんだん乗らなくなる傾向もある。でも、自転車がないとやっぱり困る。