雪の高速道路

木 旧暦 12 月 2 日 先勝 庚戌 二黒土星 Hilda Hildur V03 25181 日目

今年はクリスマスも正月も、二人が代はる代はる、あるいは同時に、病気ばかりしてゐた。そして寝てばかりゐた。今日はやっと二人で一緒に孫のところへ行って来ることができた。今年初めてである。母親が4、5時間外出するので、その間、同居人と僕とが見るのである。外は悪天候なのでずっと部屋の中に居た。世の大人たちは、託児所が足りないとか関係ないことに時々不平をならすけれども、赤ちゃんにしてみれば、託児所に預けられたりすることは大きな環境の変化であり、大変なことなのである。そのことがよくわかった。「ママがゐない」と言葉には出せないのだが、泣いて泣いて大変であった。それも渾身の力を振り絞って泣くのである。歌を歌ったり、抱いて部屋の中をウロウロしてやったりで、何とかしばらくは落ち着いた。すると同居人の方を向いて手を振ったり、あっちこっちを指差して、何かを訴へるのである。言葉にはならないが、「ン、ン、、、」とか声を出して愛くるしい。何かにつかまれば一人で立ち上がることはできるのだが、まだ歩くことはできない。今日は孫とそんな時間を過ごした。帰り道がちょっと大変であった。首都圏を離れると高速道路に照明が無くなり、真っ暗の夜道である。普段は道路に淡く浮かぶ白線を目安に運転するのであるが、雪の夜は白線が見えなくて、どこを走れば良いかわかりにくい。ハンドルもしっかり握らないといけない。自動運転車はこんな時、何を見て運転するのかなと思った。間も無く渋滞になったが、ノロノロで走る方が、前の自動車の後ろにつけば良いので、この方が心理的には楽であった。